「塗膜付着力強度」と「コンクリート中性化深度」この二つの試験データから建物の仕上げ材の状況が判明します。
中性化も進んでおらず塗膜付着力も十分にある場合は、今後、その中性化深度と塗膜付着力を損なわないように維持できる材料を選定すれば良いのです。
1回目の大規模修繕工事で、品質を確保できた場合は、2回目や3回目の大規模修繕工事の際に塗装材を剥離するという事態にはまずなりません。
実際に1回目の大規模修繕工事で、耐用年数の短い塗装材を塗装し、2回目の大規模修繕工事の際には塗膜付着力が無い、または、コンクリート中性化が進みすぎて、コンクリート内部の鉄筋の腐食を止められないといったマンションもございます。