1回目の大規模修繕工事は、劣化が顕著に表れているマンションの躯体の修繕工事が主体となり、基本は、塗装、防水工事の実施を行い、現状維持を考えるマンション様がほとんどです。
2回目の大規模修繕工事では、玄関扉の取替やエレベーターのリニューアル、設備配管の取替など、機能と意匠性を向上させようとする考え方が増えてきます。
3回目の大規模修繕工事では、新築から36年前後が経過致しますから、将来的な建て替えを視野に入れた長期修繕計画を立案する時期となってきます。
建て替えが有益なマンションとそうでないマンションに分かれていきますので、建て替え時の資金計画も検討しながら長期修繕計画を計画、立案していくこととなります。
こう考えるとマンションは、非常にコストが掛かると思われがちですが、築25年から35年の間に給排水管等の設備配管、エレベーターリニューアル等は、概ね改修工事が完了しますので、4回目や5回目の大規模修繕工事時は、外壁改修・塗装・防水のみの工事になる可能性が高いため費用的には抑えられると考えられます。