建物を60年というスパンで見た場合、新築時と同レベルの材料にて工事を実施した場合は、10年周期となりますので、60年目では、6回目の大規模修繕工事を実施することとなります。
これを12年周期でできる材料にて大規模修繕工事を実施していくと60年目には、5回目の大規模修繕工事を実施するということになります。
周期を2年延ばすだけで、60年のスパンで考えると1回分の大規模修繕工事が減ったことになります。当然ですが、ランニングコストの削減に繋がりますから、分譲マンションであれば、毎月の修繕積立金の徴収額軽減にも繋がっていきます。
建物は、屋上防水工事や外壁タイル補修工事、外壁等塗装工事、バルコニーや廊下・階段の防水工事の他に給排水設備工事、エレベーター改修工事、機械式駐車場改修工事、外構廻り改修工事など常にコストが掛かることだらけです。
適切な使用材料の選定や工事を実施していくことが非常に大切です。