機械式駐車場 EPS工法による埋め戻し工事
今回は機械式駐車場埋戻工事に用いられるESP工法について解説したいと思います。
EPS工法(発泡スチロール土木工法)
大型発泡スチロールブロック(EPSブロック)を在来工法で使用する砕石・砂・土等の代わりに埋め戻し材料として機械式駐車場ピット内に積み重ねていく工法です。
材料の軽量性、耐圧縮性、耐水性及び積み重ねた自立性等の特徴を有効に利用する工法です。また、砕石や砂、土等の搬入の必要が無く、転圧等の作業も無いため工期内における騒音の低減や重機回送費(大型車両)等の回数を減らせる効果もあります。
- 軽量性
- 土砂やコンクリートの約1/100と超軽量であり軟弱地番上の盛土に有効です。
- 自立性
- 自立性があり擁壁や橋台等の構造物への土圧軽減に有効です。
- 施工性
- 人力施工での設置が可能なため狭い箇所での近接加工が容易となり、大型建設機械を必要とせず騒音を緩和することができます。
また、現地での切断が可能なため地形に対応した加工が容易です。
- 耐水性
- 水と結合しない合成樹脂材料のため水による劣化や分解はありません。
- 耐圧性
- 容圧縮応力は、20~350KN/㎡を示し、駐車場埋戻し工事に必要な強度を十分に満たしています。
- 仕上げ
- 原則、屋内はコンクリート仕上げ、屋外は、アスファルト舗装仕上げです
- 施工工程
- 1. 機械式駐車場解体・撤去・処分
2. 基礎工(EPSブロック敷設のためのレベリング層構築)
3. EPSブロック設置工(アキレススチレンブロック設置工)
4. 仕上げ工(屋内:コンクリート床敷設、屋外:アスファルト舗装敷設)
5. 完了
項目 | 単位 | 型内発泡法(EPSブロック) | |||||
種別 | AD-12 | AD-16 | AD-20 | AD-25 | AD-30 | ||
寸法 | 長さ | mm | 2000±11 | ||||
幅 | mm | 1000±7 | |||||
厚さ | mm | 500±4 | |||||
密度 | kg/m2 | 12+1.5 | 16±1.0 | 20+1.5 | 25±1.5 | 30±2.0 | |
12-0.5 | 20-1.0 | ||||||
圧縮強さ | kg/m2 | 40以上 | 70以上 | 100以上 | 140以上 | 180以上 | |
燃焼性 | JIS A9511 燃焼性試験(測定方法A)に合格 |